趣味と仕事、等しくこだわる?

MOTな修了生の、会社をお訪ねする機会がありました。

 

電子部品の製造業を営む企業様ですが、代表のY社長お手製パウンドケーキをご馳走になりました。

すごく美味しくて、感動しました。

甘さ控えめ、アールグレイの香りが心地よい、大人向けの逸品です。

私と、同行の某社副社長共々、大満足しました。

目的は、情報交換だったのですが、お互いの親密度が間違いなく上がりました。

美味しいものも、使い方によってはビジネス・ツールとして機能しますね。

勉強になります。

ところで社長、美味しいケーキですが、先般の技術屋っぽい、仰りようとギャップ感じてしまうのですが。。

 

『いやぁ、仕事も趣味も同じようなことしているだけです。

原料を調合して、焼成(焼き固める)する、その後、Dicing(スライス)して出荷する。
まったく、同じですよ。』

いやいや、社長。。けっこう違うと思いますが。。(^^;

Y社長は、サーミスタと呼ばれる電子部品(温度センサ)の開発を手掛けておられますが、素材を調合し、セラミックとして焼成し、端子等を接続の上で狙った特性を出すという、研究開発的な役どころを担っておられます。

 

面白いのは、サーミスタ製造のスペシャリストとして研究・開発に特化し、製品としての組立工程はパートナー企業に依頼し自社はエレメント制作に限定している点です。

その方が、中小としては、やりやすいと。なるほど。

 

製造の最終工程と、販売はパートナー企業に任せて、モノ作りの技術で勝負。

それはそれで、素晴らしいこだわり、戦略だと思います。


将来的には、開発力の高さを活かし、新規分野への参入も予定しておられるとのこと。
今後の展開が楽しみです。

趣味のケーキ作りと、電子部品の開発。

『独自の価値』をハイレベルを具現化する、創るという点では、確かに同じなのかもしれません。

 

 

Y社長のような、『際立つ個』を輩出することも、NIT MOTの大事な役どころです。

これからの中小企業は、『独自の強み』が無いと生き残っていけません。

現代の、『なにが起こり、先行きどうなるかわからない』、混沌とした市場環境では、それぞれの市場で独自の強みを発揮し続けることのできる、柔軟さが必須です。

 

NIT MOTは、『自律した個』同士の共創を促し、お互いがそれぞれにとっての革新が得られる、学びの場を提供しています。