日本工業大学のMOTには「中小企業技術経営コース(→公式Link)」・「プロジェクトマネジメントコース→公式Link」・「起業・第二創業コース→公式Link」の3つのコースがありますが、入学前には、コースを選択を決定しなければいけません。3つのコースで「出来ること・出来ないこと」に違いがあるのか、どのコースを選ぶべきなのか、学生の生の声をご紹介します。

3つのコースの割合

左のグラフは専門職大学院のオフィシャルサイトから抜粋した、3コースの選択者の割合を示したグラフです(→出典元:データで見る日本工大MOT)。

このグラフを見ると、過半数が中小企業技術経営コースを選択していることが分かります。


3つのコースのどれを選んでも、『出来なくなる事』は、無い

ご安心いただきたいのは、どのコースを選んだとしても、その結果、『取れなくなる授業がある』・『特定課題研究(卒業論文)を見てもらえる先生が制限される』等、出来なくなることは『一切ありません』。

安心してコースを選択してください。

『最低限やらないといけない事』には、コースごとの違いあり

では、何が違うのか?

それは、『卒業までに最低限履修しないといけない、授業科目』の違いです。

ちょっとわかりにくいので、ここからは、オフィシャルサイト(→単位と修了要件)をご覧になりながら読み進めてください。

左が、オフィシャルサイト(→単位と修了要件)の記載です。

この中の、

(2)所属するコース系科目から6単位(3科目)以上

ここだけが、コースにより『最低限やらないといけないこと』の違いになります。実際には単位を落とすことも想定して、3科目ではなく、4~5科目程度を選択するでしょう。

では、それぞれのコースで『最低限取らないといけない科目』を紹介します。


中小企業技術経営コースは5科目のなかから最低3科目

↑画像クリックにより拡大します。

中小企業技術経営コースにおける、いわゆる選択必修科目は、以下の5つです。それぞれオフィシャルサイトのレジュメに飛びます。(人名は担当講師名です)

<春・清水/吉田>中小企業技術経営基礎

<春・清水>技術・イノベーションマネジメント

<春・佐々木>日本的経営と中堅・中小企業経営論
<夏・清水>中小企業技術経営応用
<秋・西尾>中小企業技術経営ケーススタディ


この中でも、中小企業技術経営基礎技術・イノベーションマネジメント中小企業技術経営応用の3つの科目(清水先生担当)は、MOTをビジネススクールとして見た時の根幹ともいえる科目です(ので、技術経営コース以外の方でも←私見)ぜひ押さえておきたいところです。また、ケーススタディー科目で意見を戦わせるのも大学院の醍醐味ではないかと思います。

プロジェクトマネジメントコースは5科目の中から最低3科目

↑画像クリックにより拡大します。

プロジェクトマネジメントコースにおける、いわゆる選択必修科目は、以下の5つです。それぞれオフィシャルサイトのレジュメに飛びます。

<春・武富>プログラム&プロジェクトマネジメントの基礎(プログラム編)

<春・高篠>プログラム&プロジェクトマネジメントの基礎(プロジェクト編)

<夏・高篠>プログラム&プロジェクトマネジメントの応用

<夏・武富>企業改革プログラムマネジメント

<秋・武富>中小企業のプログラム立案ケーススタディ


選択必修は武富先生のライン(3科目)と高篠先生のライン(2科目)が走っています。最低6単位(3科目)+単位を落とす場合のバッファを考えると、両先生のラインを履修する事になるのではないでしょうか。

起業・第二創業は5科目の中から最低3科目

起業・第二創業における、いわゆる選択必修科目は、以下の5つです。それぞれオフィシャルサイトのレジュメに飛びます。

<春・小田>中小企業の成長とイノベーション

<夏・平川>起業プロセス論

<夏・小田>中小企業のネットワーク型新事業創造

<夏・上原>ビジネスプラン

<秋・小田/五十嵐>起業と中小企業の第二創業(経営革新)のケーススタディ


小田先生ラインの3科目+平川/上原先生で補強という形になると思います。平川・上原先生の両方ともユニークな授業です。論理的・系統だった平川先生の授業&アイディア・チームワークの上原先生といった感じでしょうか。

一方、コース外の人から見た場合、夏の3科目のどれかを『つまみ食い』されるのは魅力的です。製造業系の第二創業の考え方を学べる小田先生/起業(ベンチャー)実務を広く網羅できる平川先生/イノベーションの為の発想転換法を学ぶ上原先生、といった感じでしょうか(いずれも私見です)

他にも授業科目は盛りだくさん。合計50科目超

ここに挙げた科目は、3つのコースそれぞれの『いわゆる選択必修』のみです。

この科目以外にも『会計系のライン』『マーケティング系のライン』『組織・人材マネジメント系のライン』『知財系のライン』『オペレーションマネジメント系のライン』『グローバル化のライン』『事業承継のライン』等、多様なライン(経営共通系・スキル系)があります。全科目を合計すると50科目を超えます。

(全科目を確認したい場合、オフィシャルサイトの科目内容一覧をご覧ください。レジュメもここから確認できます。)

欲張って3コース全ての科目を履修しようと思うと、今度はこうした経営共通系・スキル系のラインを取る体力・気力が残っていないという状態になるのが悩ましいところです。

コース→科目ではなく、『取りたい科目の多いコースを選ぶ』のもGood

発想の転換になりますが、先に全体の科目一覧から『取りたい科目』を選び出し、その科目を多く含むコースを選ばれるのも一案です。

『一番知りたい事・なりたい姿』を優先して考えるとGood

別ページで詳しく説明しますが、卒業までに想定される最大科目数は『春8科目+夏4科目+秋7科目+冬3科目』です。(特定課題研究を除いた科目数です。実際には1科目1単位の授業もあり科目数には、それ以上の科目を取りたい場合、聴講制度でのカバーは可能です)

しかし、実際には体力・気力の面からMAXまで授業を取ることはとても大変です。3コースの要素をすべてカバーしながら経営共通系のラインもフォローすることは相当に難しいでしょう。

そこで、左のモデル図を参考に、『まず第一に知りたいこと・なりたい姿』をイメージされ、コースを選ばれると良いと思います。


この記事の筆者は、入学時は『起業一年目』でした。従って想定コースとしては起業・第二創業コースとなるのですが、実際に選択したのは中小企業技術経営コースでした。もちろん、それには思惑があってのことですが、こういったケースもありますので、ご自身の知りたい事・なりたい姿をイメージしてコースを選択されると宜しいかと思います。