日本工業大学のMOTの大きな特色の一つは『夜間・1年制で、仕事を辞めずに修士課程を終えることが出来る』ところにあります。しかし、その分、学習時間の負荷は大きいため、これをカバーするために『科目等履修生』という、好きな科目のみを前倒しで受講できる制度があります。この制度を上手に利用することで、『よりスムーズに、より深く』学ぶことも可能です。科目等履修制度を利用した上手なMOT活用をレクチャーします。

そもそも、『科目等履修制度』とは何なのか?

なによりもまず第一番に、『オフィシャルサイトの科目等履修制度のページ』をご覧ください。とても分かりやすくまとまっています。

要は、アラカルト形式で、大学院の科目を(正規受講生と机を並べて)受講できる制度です。これを利用すると実質1年目は試し食いとしてMOTを味わい、実質2年目に正規課程に入学し、本格的な勉強~卒論を書いて卒業、という事も可能です。

科目等履修生度を利用するメリット

①仕事が忙しくて1年で単位が取り切れるか不安な方

科目等履修制度で勉強した科目は、正規入学後に単位取得済みとして取り扱われます。修了要件は34単位(内、4単位は卒論の為、実質は30単位・15科目)ですが、科目等履修で最大15単位まで前倒しで修得できるので、1年制の負荷をかなり下げることが出来ます。

②より深くより多くの科目を学びたい方

どれだけ気合いを希望をもって入学しても、1年間で学べる科目数には気力・体力面で制限があります。科目等履修制度を活用することで、取りたい(けど一年間では取るのが難しい)科目を前倒しで勉強できるので、実質的により深い科目を学ぶことが出来ます。(つまり、出来た時間的余裕を①では負荷低減に割り振り、②では科目数増加に割りする考えです)

③自分に合わないと思ったら撤退できる

科目等履修制度は1科目ずつ登録できるので、MOTのお試しとしても利用できます。実際にMOTの授業を受けてみて『自分に合わない』と感じた場合の金銭的ダメージは、正規入学の場合より柔軟になります。

但し、卒業生の目線から見ると、MOTの最大の魅力は『ケーススタディでのディスカッション』+『何よりも卒業論文(特定課題研究)』です。卒論を書くことは、とても良いです。卒業後も自分の今までとこれからを、卒論を読み返すことで何度も再確認できます。ビジネススクールで本気で自分の血肉になる収穫を得たければ、日本工業大学じゃないとだめ!とまでは言いませんが、卒論必須のビジネススクールを選ばれることをお勧めします。科目等履修制度においても、同じことが言えますので、つまみ食いに終わらず、是非正規課程に入学してMOTの真髄を味わってください。

特別奨学金制度(入学後33万円キャッシュバック)も活用可能。おすすめは履修チャレンジ制度と併せて『4教科8単位』

特別奨学金制度とは、前年に8単位以上科目等履修制度で単位取得した人が、そのまま次の年に正規課程に入学した場合、33万円がキャッシュバックされるという制度です。

正規課程に入学する際には入学試験がありますので、100%入学可能/お金が返ってくることは保証されていません。念のため。

これに、履修チャレンジ制度=1科目のみ無料でお試しできる制度を組み合わせると(詳しい計算式は省きますが)

39.5万円の科目等履修制度での支出ー入学後の33万円のキャッシュバック=実質6.5万円で4科目を勉強できたことになります。これは、はっきり言って激安です。

この奨学金制度の恩恵を最大限に受けるためには『履修チャレンジ1科目2単位+科目等履修制度3科目6単位』を1年でキッカリ済ませておくことです。これで最低要件の前年8単位以上を満たします。もちろんそれ以上の履修もOKです(キャッシュバック金額が増えるわけではありませんが)

では、どんな科目を修得することがおすすめか?

1年目をいつから合流するか(春からなのか、秋以降なのか)にもよりますし、基本は『興味のある科目を取る』のが一番です。その上で、『2年間を最大限有効に活用する』のであれば、以下のようなケースが考えられます。

①特定のコース・テーマ・先生の追っかけ

たとえばプロジェクトマネジメントコースや起業・第二創業コースでの正規入学を予定している方が、別コースとなる中小企業技術経営コース清水先生の中小企業技術経営基礎技術・イノベーションマネジメント中小企業技術経営応用を履修される等は、MOTを最大限活用するにはお勧めです。1年制では取り切れない科目も学習することが出来ます。水澤先生のマーケティング系の3科目萬代先生の人事マネジメント系の2科目等も、先生追っかけタイプとしては取りやすいのではないでしょうか。

ただし、こうした連続するテーマや先生の追っかけをする場合は春から授業が始まっていますので、夏や秋から途中合流する場合には難しいでしょう。

②独立性の高い科目をアラカルト

知識・スキル系の科目は、独立性が高いので、アラカルト方式での履修には向いています。オペレーショングローバル事業承継系の科目も同様です。こういった科目であれば、いつ科目等履修制度で合流しても比較的馴染みやすいといえます。